【インタビュー】日系大手企業アスラポートがダナンでインターン生募集

ダナン、インタビュー

みなさんベトナムで日本語が第一外国語に制定されたのはご存知ですか?以前こちらの記事でダナン大学日本語学部に通う生徒さんにインタビューをした通りますます多くの学生が日本語を学ぶようになっており、ダナンのドンア大学にも日本語学部が新たに設置されて合計400名もの生徒が日本語を学んでいます。

さて、そんな熱意あるドンア大学の学生をインターン生として日本に呼ぼうという取り組みをしているのが、とり鉄や多くのブランドチェーン店を運営する株式会社アスラポートです。

そこで…

ダナンでインターン生を募集しているアスラポートの川上英二さん、小笠原幸一さんにベトナム人日本語学習者とそのインターンについてインタビューをしてきました!

ダナン、日本でのインターンシップ写真左:小笠原さん、右:川上さん

日本へのインターンシップ、その中身とは…?

 

―本日はよろしくお願いします。

川上さん(以下:川)小笠原さん(以下:小)「よろしくお願いします。」

 

―まずはお二人が取り組まれているベトナム人向けのインターンシップ制度とはどういったものなのでしょうか?

「現状として、弊社アスラポートの大阪のほうで実際にベトナムのインターンシップに取り組んでいます。今回は更なるルートの開拓としてダナンへ参りました。制度としては、提携している大学の学生が、学業の一環として日本で実習し、卒業に必要な単位を取得できます。ただ、学生の方が実際に大学で学んでいる内容に沿って実習をします。その内容に沿った状態で学生には店先で1年間実習してもらいます。まずはベトナム人の先輩アルバイトの働いている店舗で日本に慣れて頂き、その間に日本語や接客マナー、日本での生活についてを学んでもらい、それから他店舗での実習に切り替えていき、さらにレベルの高い実習になるようにしていきます。」

「レストランマネジメントやホスピタリティなどを学ぶ学生は、我々が運営しているレストラン事業でやっていることが正にそのまま学びに繋がるため、仕事も語学も集中して学べるようインターンシップ生として採用することにしました。もちろん、実習中には本当の座学研修にて、日本語や生活、文化についても実習のカリキュラムに入れますので、学生にとっては非常に有意義な実習になると思います。」

 

―どうしてベトナム、更にはダナンを選ばれたのですか?

ベトナムから日本へ来る方の人数が増えている中で、ベトナムには注目をしていました。その時、デジタルシップジャパン社長の矢澤社長をご紹介いただき、ダナンでインターンシッププログラムを開始する運びとなりました。」

ダナン、日本でインターンシップ写真右:矢沢代表取締役

 

―このインターンシップを始めようと思ったのにはどのような背景がありますか?

「実際、弊社では近年海外への出店やMAが進んでいます。そこで会社の戦略でもあるグローバルな展開を視野に、更なる人財教育をする上で、ベトナムの優秀な人材を育成していければと思い始まりました。労働力が不足していくのはどの産業でも考えられますが、現状の労働力として以上に、将来の出店や学生本人にとっての選択肢を増やしたいという背景もあります。実際弊社で留学生として勤務しているスタッフたちの多くが日本での就職や日系企業への就職を希望されています。そういった経験を多く提供したいという背景もありました。」

 

―これからも日本で労働力は不足していくと思いますか?

「様々な業種で機械化が進んでいるので、今後の労働力不足については簡単には言えないですね。レストラン業界でも飲食店の無人化だったりスタッフの削減だったりといったことが将来的に進むだろうと言われています。なので先進技術を導入しながらも人財育成を同時で進めていくことが大切ですね。」

 

外国人との関わりが増える中で

 

―現在アスラポートでアルバイトをしている留学生はどのくらいいるのでしょうか?

「アルバイトをしているベトナム人留学生が21人いますね。他にも中国や韓国などアジアからの留学生が多いです。」

 

―彼らの活躍はいかがですか?

「とり鉄のブランドのベストスタッフ制度で、去年はネパール人の店長代理を勤めている方がベストスタッフを受賞しました。」

「確かなのはやる気やモチベーションがあれば日本人・外国人関係なく誰でも活躍できます。」

―そのような表彰制度で外国人スタッフが受賞したことは、これから来るベトナム人インターンシップ生にとっても刺激になりますね。

 

―実際、外国人のお客様はどのくらい増えていますか?

「かなり増えていますね。全体の客数の約3%、店舗によっては2割以上が外国人のところもあります。」

 

―2020年の東京オリンピックも近づいていますし、これからも増えそうですよね。

「今、飲食業界ではアルコールに対する規制も増えてきましたし、もっと売上を伸ばすにはインバウンドのお客様を増やすことが重要です。インターンシップという形で店舗実習する外国人を受け入れることも、インバウンドのお客様を伸ばすことに繋がると思います。」

ダナン、日本へのインターンシップ

 

学生の成長に携わる

 

―ベトナム人学生を受け入れるにあたり残された課題はどのようなものでしょうか?

「やはり壁になるもののひとつに、まずは意思の疎通が挙げられます。大きくは言葉の壁です。レストラン事業の接客サービスでは言葉にせずとも相手の気持ちを汲むことが大切になってきてしまうので、そこも彼らにとって難しいと思います。」

「ベトナムとは違った電車の乗り方や買い物の金銭感覚、方言など、慣れが必要なことがたくさんあると思います。」

 

―それはどのように解決していこうとお考えですか?

ベトナム人の先輩スタッフのいるところでまずは実習を開始してもらいます。他にもこれは困るだろうことを事前に、今いるスタッフから聞いていますので準備しておこうと思っています。」

―実際に同じ国の先輩から教えてもらうのは肌感覚も合うので良いですね。

 

―金銭面のサポートはどうでしょうか?

「ビザや飛行機代、住宅などの費用は、できるだけ学生負担にならないよう、現在調整しています。インターン生にとっての負担が少なくなれば、もっと多くの学生の選択肢を増やすことが出来ると思います。」

 

―では実際インターン生をいれることでお客様にどんな影響があると考えますか?

「外国人のスタッフが店舗で働いている環境が存在しているのはもう当たり前になってきていますし、日本人のお客様が感じるハードルというのは無いように思います。大切なのは国や人種ではなく、サービスの質です。来てもらった人に満足してもらえるホスピタリティをどう発揮できるか、そこをインターンシップ生にも教育していくことが大切です。」

 

―インターンシップをした学生が将来日本に戻ってきてもらうためにはどういったことが必要だとお考えですか?

「1年の間に彼らに日本や事業を知ってもらって、将来的なビジョンが開かれていくようなコミュニケーションを取っていくことが大切だと思います。」

 

―そのコミュニケーションというのは具体的にどういうことでしょうか?

「何より一番大切なのは教育です。彼らの成長に携われるよう大人が学生たちにどういった影響を与えられるか、与える側の質が重要になってきますね。例えば実習先の店長が魅力的だと思ってくれれば日本に戻ってきてもらえることに繋がりますし、こんな大人になりたくないと思えば戻ってきてもらえないでしょうし(笑)」

―そうですね(笑)彼らにとってインターンシップで関わる人は初めて会う社会人の先生ですもんね。

 

―ではどんな学生にインターンシップに来てほしいとお考えですか?

将来の目標を持っている学生です。その目標が日本で就職することである必要はありませんが、目標のある子はいざという時の頑張りが違います。あとは、元気な子に来てほしいです。」

ダナン、日本でのインターンシップ

 

これからの時代…

 

―今後もベトナムに日本企業が人材を求めて来ると思いますか?

確実にそういった企業は増えると思います。実際にベトナム各地で日本の企業の進出もありますし、日本製品もよく見ます。そして、逆に日本でもベトナム人の紹介や現地での出店に関するご提案もここ数年多くあります。」

 

―これからの飲食業界の展開についてどうお考えですか?

「ますます海外への投資や出店が増えてくると思っております。弊社としても戦略の一つに海外での取り組みがありますし、実際の海外での案件は増えています。食材の調達方法や高騰、働き方の選択肢や人財の確保など、顧客にとっての価値観や価格の設定など、様々な変化が考えられますが、結局は人財の質が重要だと思います。日本のおもてなしのサービス産業は世界に通ずるものがあると思います。海外だけはなく、国内に関しても、業界全体で盛り上げていければと思っております。」

 

―ではお二人の描くアスラポートの将来像とはどのようなものですか?

「会社の戦略の通り、世界でも食のバリューチェーンを構築できる、そして世界に出ていける人財が育つ会社にしていきたいです。」

「働く人たちが成長に繋がる会社です。成長に繋がるスキルや人脈が提供できる会社にしていきます。」

 

 

―最後に日本語を勉強しているベトナム人学生にメッセージをお願いします。

「学生のときだからできること、その一つがインターンシップです。その時間を有効に使って自分の可能性を大きく広げていく機会にたくさんチャレンジしてください!」

「日本に対してのイメージを体感し、そこで経験したものがみなさんの将来に一つでも役立ててくれれば良いと思います。みなさんの応募を待ってます!」

 

―本日はありがとうございました!

 

 

いかがでしたか?

実は私もここダナンにインターンシップ生として来ており、海外で働き母国ではできない経験を積むことは自分に様々な可能性を与えてくれるものだと感じています。

共に働く仲間が文化の違いを乗り越えて来るこの時代、日本とベトナムの国境を越えた繋がりがますます重要になってきます。このインターンシップをきっかけに日本の魅力がより多くの学生に伝わり、ひいては日本で働きたいと思ってくれる人が増えれば良いですね!