ベトナムのフロンティア、ダナンを走り続ける株式会社デジタルシップ代表取締役 矢澤幸三郎氏 インタビュー

ベトナムはダナンにて、「武士道」、「串焼き 蕃二郎」などの日本食レストランを始め、不動産、コンサルティング、ITなど多くの事業を手掛け、ダナンの最前線を走り続ける矢澤幸三郎氏。今回は同氏が代表取締役、CEOを務める株式会社デジタルシップジャパンとDanangJapanConsulting limited.を特集する。

プロフィール

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矢澤 幸三郎

1979年生まれ、東京都出身。デジタルシップの代表取締役であり、2011年よりダナンで事業を始める。IT・飲食・不動産・コンサルティング等を手掛けている。ダナンと日本を繋げる第一人者としてダナンで日々奮闘している。

 

 

 

まだまだ発展する街、それがダナンです。

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―――なぜ、ダナンに進出したのですか?

 

ダナンに来る前は、日本で広告業をやっていて、エンターテインメントの仕事がメインでした。人の笑顔を見れるエンタメの仕事はとても好きだったので。しかし、そんな中で、3.11の東日本大震災があり、2か月間ほどエンターテイメントのイベントは自粛しました。その機会に海外を回ってみようと思っていくつかの国を回り、ベトナムはハノイ・ホーチミンと来て、最後にダナンに来ました。そこで非常に魅力的な街だと感じました。

 

―――ハノイ・ホーチミンではなくて、ダナンを選んだのですね。

 

当時のハノイやホーチミンはすでに出来上がっている街というのが僕の感想で、そこで何か新しいことを始めても、なかなか大きいことは出来ないんじゃないかと思いました。しかし、ダナンは二つの街に比べるとまだ未完成だと思ったんです。昭和の経済成長中の日本のように、発展の中にチャンスが多くあると感じました。現在もまだまだ発展する街、それがダナンだと思うんです。

 

 

 

ITから始めた事業が、どんどん広がっていきました。

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―――具体的に、現在取り扱っている事業を教えていただいてよいですか?

 

はい。今現在取り扱っているのは、飲食、IT、不動産、コンサルティングです。

 

―――多くの事業を取り扱っているんですね。

 

今でこそいくつかの事業がありますが、ダナンに来た最初はITから始めました。

最初の2年は人に任せっきりで、安定もしていなかったので、意を決して自分が単身でダナンに住むことにしました。自分がダナンに来てからはIT事業も受託型から「ラボ型の開発」というビジネスモデルに変更し、現在ではwebやappなどを制作するチームがメインです。ラボ型の契約というのは、1年間などの長期契約をすることで、クライアントは人材を自社専用に確保出来ます。常に同じスタッフが担当することで、開発や運用などの対応がスムーズになり、さらにはその人材、クライアントにノウハウが溜まっていくというメリットがあります。準長期契約のオフショア開発ということで、コストメリットが更に出ることになります。弊社は、100%が日本のお客様なのですが、お客様のニーズに合わせた人材の採用や、スタッフやクライアントから来られる駐在の日本人スタッフの方が仕事が捗る環境づくりなど、誠意を持ってお仕事をさせて頂いてます。

 

―――コンサルティングと不動産事業についてもお聞かせ願えますか?

 

はい。実際にダナンで仕事をしていて、飲食店などを展開し始めたことで、色々な方からダナンについて相談されるケースが非常に多かったんです。ベトナムで仕事をする上で何に気を付ければいいですか、とか、どのようにして会社を設立したらいいですか、といった内容が多かったのです。自分の経験してきた苦難をこれからダナンに進出される方々にお話しすることで、同じ失敗をしないように、ボランティア的に相談を受けていました。

 

相談されることがどんどん増えて来まして、それならば、きちんとした形で事業化してしまおうということでコンサル会社を設立しました。コンサルティングの事業内容としてはマーケティングや法人設立、政府機関との折衝などが多いです。

 

ダナンに進出する前にどういうマーケットがあるのかリサーチし、その後会社設立においては面倒なライセンスの取得など、法人設立のサポートを行っています。法人設立後も、その事業が円滑に回るよう事業サポートなどもやっています。

 

やはり、一番多いのはIT系の分野ですね。自分がITの会社をやっているということもありますし、製造業等に比べて投資リスクも低く、進出しやすいのが理由かもしれません。

自分でやっている同業を作ることで、周りからは敵を増やすのでは?と聞かれたりしますが、僕はダナンにもっと多くの日本企業や日本人の方に来てもらい、ダナンがもっと活性化すると同時に、他の国に負けないよう、日本人の強さを見せていきたいと考えているので、あまり気にしていません。

 

コンサルティング事業に付随して、ダナンに進出するならばオフィスを探さなければならない、従業員が住む場所も探さなければならない。進出企業の社長さんたちが投資用に不動産を購入したいなど、進出される会社には不動産というのが結構リンクするんです。

さらに、昨年、不動産に関する法改正があり、今まで購入できなかった外国人でも区分所有、つまり、マンションタイプや、国が定めたプロジェクトの住宅などの不動産を買うことが出来るようになりました。まさに法律の変わり目はチャンスがある!と思い、そのタイミングで不動産仲介事業を始めました。

 

現在では、ベトナム最大のリゾート地として「ダナン」が日本人にも知名度が上がってきたこと、周辺の国々やハノイ、ホーチミンに比べて、安価に物件取得が出来ること、デベロッパーによっては高い利回りを保証するプログラムなどがあることから、毎週のように不動産視察ツアーなどでお客様が訪れています。

 

 

 

皆さんにダナンの魅力を知ってもらいたいです。

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―――ズバリ、ダナンの魅力とは何ですか?

「住みやすさ」ですね。海外で仕事をしていく上で、プライベートの環境というのは大事だと僕は思っています。言葉も通じない慣れない環境で仕事、生活をするので、職場だけではなく、プライベートの環境も整っていないと体調を崩したり、ストレスが溜まってしまいます。その点ダナンは市街地からすぐの所に綺麗なビーチがあり、休日にはマリンスポーツがすぐにできたり、近くの世界遺産を巡ったりと、プライベートを充実させるのに最高の場所だと言えます。ハノイやホーチミンと比べてバイクの量も少ないので空気も綺麗ですし、街も綺麗ですから、環境がとてもいいと思います。なので、「住みやすさ」というのがダナンの魅力だと思いますね。

 

―――最後に、ダナンはこれからどうなっていくと思いますか?

 

来年にはAPECの開催も控えていますし、まだまだ発展していくと思います。つい最近市内を走る路線バスが出来ましたが、その後BRTというバス専用道路を作り、バスでありながら渋滞のない輸送システムが作られる予定です。ダナン国際空港においては国際線ターミナルがさらにもう一つ新設されますし、インフラの整備がどんどん進んでいます。

ダナン市政府が外国からの直行便や企業の誘致を勢力的に行っていますし、観光客はもちろん、働く場所が増えれば、ベトナム中部だけではなく、ハノイ、ホーチミンからの労働者も増え、さらに人口も増えていくと思います。

また、ダナン、ラオス、タイ、ミャンマーをつなぐ東西回路が開通により、物流の面でもさらに発展していくと思います。物流が発達していけばタイなどからの原材料等の調達が容易になり、ベトナムの強い労働力を活かして、製造業の進出ももっと増えていくと考えられます。港から近いので、輸送に関しても非常に便利ですし、ハノイ、ホーチミンのちょうど真ん中に位置しているので、国内輸送の発達によりベトナムの起点となる可能性もあります。

 

現在は人口100万人の都市ですが、観光、商業、製造業の発展により商圏規模はこれからもっと広がっていくでしょうし、ダナンはまだまだ可能性に溢れていると思います。

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日本の皆さんにも、もっとダナンの魅力を知ってもらいたいと考えています。